桑木志帆ら世界を制する日本女子の「度胸」 男子はいつまで“蛇ににらまれたカエル”なのか
桑木が大きな影響を受けたのは同じ岡山県出身の渋野日向子(27)だ。2019年の全英女子オープンは自身初の海外試合。そのメジャー大会で日本勢では42年ぶりに頂点に立った。当時20歳の渋野はプロ2年目ながら、海外の大舞台をまったく意識せず、普段以上のプレーを展開。最終日最終組でも笑顔を絶やさず、試合中には持参のおつまみをかじって、カメラに向かって愛嬌タップリ。現地では「スマイリング・シンデレラ」と呼ばれ一躍人気者になった。国内のテレビ解説陣たちは練習ラウンドのような「緊張感ゼロ」のプレーに驚いていたが、日本という国は長いこと、勝負の世界に「白い歯」(笑顔)は禁物だったのだ。
渋野が優勝した当時、高校2年生の桑木はその姿をテレビで見ていたという。今回の優勝争いも笑顔が印象的だった。
最近の選手は「プレーを楽しみたい」とよく口にする。結果が悪ければ楽しむことなどできないと思うのだが、実は逆である。追いつめられた状況でもチャレンジする精神を忘れず、まるで「この時を待っていました」とでもいうかのごとく、最高のショットを放つ。


















