私の予想に直接“ツッコミ”をくれた横綱大の里へ 貴殿の「対抗」と注目力士はコレだ!
大の里に匹敵するのはこの大型力士
この大の里に対峙できるポテンシャルをいま持っているのが関脇・熱海富士だろう。200キロ目前となった大きな体、増した圧力、そして磨いてきた右四つの型──。これらは横綱にとっても脅威だ。
現に7月の名古屋場所で2横綱を倒して12勝と躍進し、大関昇進が懸かった先場所も前へ前へと出て、10日目まで2敗をキープ。トップを1差で追い、賜杯と大関を手繰り寄せるところまで迫ったのだ。
ただ、課題もある。先場所はそこから一転、5連敗。最後まで立て直せず、千秋楽では、小兵の藤ノ川を抱えて土俵際まで持っていくも、すくい投げでばったり這(は)わされた。気持ちで自分に負けた部分があるようだ。
今場所は同じ轍は踏むまいと、強い思いで臨んでくるに違いない。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)も先場所後、鉄は熱いうちに打てとばかりに、新十両を含めて部屋に10人もの関取がいる環境を利してガンガン鍛えた。いまこそ大の里とのマッチレースが見てみたい。今場所の「対抗」とする。
■美ノ海が楽しみだ
以下は注目力士を。
まずは、沖縄出身力士として初の三役(小結)となった美ノ海だ。決していっときの勢いで上がったのではない。このところずっと前頭上位を保ち、満を持して上がった格好だ。
もともと相撲のうまさはあった。そこに体が大きくなって重みが加わった。立ち合いで左前まわしを取るのが彼の勝ち筋だが、たとえ取れなくても、下からあてがったり、おっつけたりしながら前へ出られるようになった。
先場所の大関霧島戦が典型だ。立ち合いで左前まわしに手が届かなかったものの、下から粘り強くあてがって、最後は霧島の上体を浮かせて押し倒した。
三役昇進に加え、九州開催ということで、沖縄から多くの人が応援に駆けつけるだろう。声援を力に、優勝争いに絡むくらいの活躍をみせてほしい。
次いで関脇・藤ノ川。先場所は新三役(関脇)で、3大関を総なめにするなど11勝。2桁勝って大関昇進への起点をつくった。今場所も同様に2桁勝って、昇進目安の「直近3場所、三役で33勝」へ向けて足場固めをしたいところだ。そうなれば、年明けの初場所で昇進が懸かることになるだろう。
玉鷲(前頭15)に触れないわけにはいかない。3場所ぶりの再入幕を、昭和以降最年長となる41歳11カ月で果たした。本当によく戻ってきたと思う。場所中には42歳になる。まさに「おじさんの星」だ。
常に全力でぶつかっていく。ゆえに玉鷲の相撲は勝っても負けても価値がある。幕内前半戦を大いに沸かせてくれるだろう。
毎年、宿舎の皆とともに戦っている一体感があるのが玉鷲の九州場所だ。実際、九州は験がいい。期待大だ。


















