(4)「トイレに行きたい」「え…俺がやるの?」…病院の待合室で試練

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 おかんを近隣の総合病院に連れて行くのは簡単だと思っていた。なのに、のっけからつまずいた。玄関まで連れて行っても体を前に曲げられず、自分で靴を履くことができないのだ。上がり框に何とか座らせ、正面に回って足にはめ込んだ。

 次は玄関から車庫までの階段。わずか5段ほどだが、危険なのでおんぶしようとすると「近所の人に見られたら恥ずかしい」と嫌がり、「大丈夫、ひとりで何とかなるから」と意地を張る。ったく、この状態でそんなこと言うなよ。

 おかんは身長160センチ、体重40キロとかなり華奢なので、半ば強引におんぶした。「大丈夫、任せておけばいいんだよ」。言い含めて車まで連れて行ったはいいが、実は乗せるのに苦労した。こうやって車に乗せるのは初めてだし、コツを知らないので無駄に力を使うのだ。

 病院に着いてからも同じ。駐車場に止めてから院内専用の車椅子を借り、車の脇にセット。座席に座った状態から足を地面に出してもらい、頭をぶつけないよう体をゆっくり引き上げ車椅子に座らせる。これだけで腰が痛くなった。悲しいかな、すでに我が家も「老老介護」なのだ。

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