「薬は5種類まで」秋下雅弘著

公開日: 更新日:

 年をとればとるほど毎日服用する薬の量が増えていく。病気が増えるのだから仕方ないと思われるが、この“多剤服用”が進むほど、薬の副作用が表れる率は顕著に増えていく。薬が6種類を超えると副作用が15%ほど高まることも分かっており、最高でも5種類を超えないようにするのが望ましいと、老年病学の専門家である著者は言う。

 薬同士の相互作用も、2種類間で起こることは明らかになっているが、3種類以上についてはほとんど調べられていないというから恐ろしい。治療に絶対必要な薬は飲まなければならないが、高齢者の場合、降圧剤や抗コレステロール剤は必ずしも服用が必要でないこともあるという。

 医師と相談の上、薬の見直しをしてみてはいかがか。
(PHP研究所 800円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方