大人向けのお薦め、話題のコミック5冊

公開日: 更新日:

 今や外貨の稼ぎ頭のひとつとなるほど世界中で読まれる日本のコミックは、表現の可能性をどこまでも広げ、ありとあらゆるジャンルが揃っている。そんな膨大なコミックの山脈の中から、大人向けのお薦め、話題の5作品を紹介する。

■地方移住

「0円で空き家をもらって東京脱出!」つるけんたろう著

 2008年、東京から広島県尾道に夫婦で移住した著者によるコミックエッセー。

 年収200万円以下、東京郊外の1K4万5000円のアパートで暮らしていた著者は、ある日友人から「尾道には空き家が多く、一軒家が月1、2万円ほどの家賃で借りられる」と聞き、東京脱出を決断、尾道に移住する。

 自らの足で見つけた空き家は、石段で有名な山手地区に立つ築80年の擬洋風古民家。なんと持ち主から「譲渡」を提案され、土地と建物がタダで手に入ってしまう。山手地区は再建築や土地の再利用が難しく、持ち主たちは壊すよりも誰かに住んでもらいたいのだという。

 家探しやリフォームを通じて広がった人間関係から、やがて他の空き家を再生しての卓球場やゲストハウスの開業など新たな展開が生み出されていく。地方移住のノウハウ、心構えも網羅したお薦め本。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因