冬の京都の路地を歩こう!編

公開日: 更新日:

 猫好きが注目なのは、西陣の真ん中にある「猫寺(正式名は称念寺)」だ。江戸初期に寺が落ちぶれたとき、住職は飢える寸前ながらも飼い猫にはちゃんと餌をやっていた。しかし、ある日、猫が美女に変身して踊り狂ったため、追放してしまう。そして、寺の再建のための吉報がもたらされたとき、「猫の恩返し」だと気づき、猫の恩に報いるため庭に松を植える。「猫松」と呼ばれるその松は、今も伸び続けているらしい。

 飲食店については、「看板が大仰でなく、手入れが行き届いていたら合格」「夜の営業なのに、朝から仕込み等が始まっていたらいい店」と指南。

 四条河原町近くでは、「居酒屋以上、割烹未満の酒飲みの楽園」だという「釜めし月村」の名が挙がっている。鴨ロース、貝を使ったぬた、大根の煮物、シューマイなどが定番メニューで、雰囲気も味わいもまさに「京都」なのだそう。酒を2、3合飲んで、冬は熱々の牡蠣釜めしで締めるべし。

 京都駅から徒歩圏内の「大弥食堂」も、「何を食べても安くて美味しい」とベタ褒めする。京都風のだしのうまさを楽しめ、一番のおすすめは、のっぺいうどん。東京風に言うと、おかめうどんのあんかけバージョン。おろしショウガが効いていて、「食べ終えた頃には、真冬でも額に汗がにじむほど身体が温まる」とのこと。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった