海外小説を読む楽しみ編

公開日: 更新日:

 元メキシコ連邦警察の警官から密売組織のボスに転じ、「コカインの帝王」と呼ばれるようになった「エル・パドリーノ」と、彼の組織に潜入して密輸を手助けする代わりに信頼を得て、警察と軍双方の庇護下にあったエル・パドリーノに打撃を与えた米麻薬取締局(DEA)の特別捜査官・キキの物語をはじめ、中南米から欧州への輸送を請け負う犯罪組織「ンドランゲタ」や、アフリカのギニアビサウで運び屋に仕立て上げられる若者、そしてエルサルバドルのギャング団「マラス」の取材中に殺されたジャーナリストなど。

 コカインに関わるさまざまな人々を描きながら、麻薬が生み出す資金が世界を侵食していくさまを暴く。

(河出書房新社 2600円+税)

■「海を照らす光」M・L・ステッドマン著、古屋美登里訳

 オーストラリア本土パルタジョウズ岬から160キロ離れたヤヌス・ロック。1924年4月、灯台守のトムと妻のイザベルしか暮らしていないこの絶海の孤島に一隻のボートが流れ着く。中には男の遺体と生後間もない赤ん坊が乗っていた。トムはイザベルの願いを聞き入れ、規則を破って赤ん坊をルーシーと名付け、2人の娘として育てる。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  2. 2

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 3

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 4

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  5. 5

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  3. 8

    高市首相応援議連「国力研究会」発足 “大政翼賛会”に入会しなかった70人と主な議員の名前

  4. 9

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に

  5. 10

    出口夏希の“男選び”がもたらす影響…伊藤健太郎との熱愛報道と旧ジャニファンが落ち込む意外