「日本人が知らない漁業の大問題」佐野雅昭著

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 日本の漁業と魚食文化が直面する構造的問題を検証したリポート。

 まずは漁業者の減少。全漁業就業者数は10年間で約24万人から17万人に減少。その5割が60歳以上を占めているという。さらに水産物は輸入がほぼ自由化され、関税も低水準であるため、伝統的な食材の「アキサケ」に代わって輸入のサケマスが食卓を席巻。一方でノルウェー産のサバに押されて国産サバが輸出に回ったため、エサとなる小型サバの供給が減り、価格が上昇して養殖経営に打撃を与えるなどの矛盾が起きている。

 その他、過剰なブランド化や無意味な認証制度など、水産業を取り巻く危機的状況を報告。(新潮社 700円+税)

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