「日本人が知らない漁業の大問題」佐野雅昭著

公開日: 更新日:

 日本の漁業と魚食文化が直面する構造的問題を検証したリポート。

 まずは漁業者の減少。全漁業就業者数は10年間で約24万人から17万人に減少。その5割が60歳以上を占めているという。さらに水産物は輸入がほぼ自由化され、関税も低水準であるため、伝統的な食材の「アキサケ」に代わって輸入のサケマスが食卓を席巻。一方でノルウェー産のサバに押されて国産サバが輸出に回ったため、エサとなる小型サバの供給が減り、価格が上昇して養殖経営に打撃を与えるなどの矛盾が起きている。

 その他、過剰なブランド化や無意味な認証制度など、水産業を取り巻く危機的状況を報告。(新潮社 700円+税)

【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    そもそもWBCってどんな大会?日本がMLBの“金ヅル”から脱却できない意外な事情

  2. 2

    高市首相が石川県知事選の敗北にブチ切れ! NHK調査でも内閣支持率が下落…人気低下の兆しに隠せぬ「焦り」

  3. 3

    侍J大谷翔平が完全非公開&厳戒態勢の神宮球場でライブBP! 背景にドジャース側からの情報統制か

  4. 4

    「キンプリ」ついに解散状態へ! 永瀬廉の「個人FC」設立と「キントレ」終了の因果関係

  5. 5

    「リブート」で“覚醒”した永瀬廉が主演映画にかける切実事情 キンプリは“分裂3年”で「Number_i」と大きな差

  1. 6

    戸田恵梨香「リブート」出演で“新ファッション女王”へ 衣装&ジュエリーがSNS席巻、松嶋菜々子超えの存在感

  2. 7

    元EXILE黒木啓司がLDHを離れたワケ…妻のド派手すぎるセレブ生活が遠因か

  3. 8

    高市首相が独断専行で原油高対策を猛アピール 国会審議そっちのけ予算案組み替えは“黙殺”の鉄面皮

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希が開幕ローテ入り決定 マイナー相手に7者連続奪三振で存在感示す

  5. 10

    アストロズ今井達也の侍J合流に現実味 キャンプ地は決勝T会場まで車で1時間、ルール&日程も問題なし