「うつの8割に薬は無意味」井原裕著

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 うつ病を治す薬として処方される抗うつ薬。しかし、8割の患者には効果がないと著者はいう。
 厚生労働省の調査では、うつ病の患者数は100万人を超えたとされているから、およそ80万人は抗うつ薬を服用しても意味がないことになる。この事実は、精神科医も製薬会社も古くから知っていたことで、20年前に行われたうつ病に対する偽薬を用いたプラセボ対照試験でも、抗うつ薬で改善した人は60%、プラセボで改善した人が40%で、抗うつ薬を使わないと改善しない人はわずか20%という結果が出ているという。

 本書では、睡眠日誌をつけて睡眠リズムを整えることや、断酒によって情緒の安定を図るなど、抗うつ薬服用の前に行うべき生活改善なども紹介していく。(朝日新聞出版 820円+税)


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