• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

街歩き歴30年 作家・川本三郎氏の「東京文芸散歩」

 若いころから街を歩き、変わりゆく東京の姿を見続けてきた作家の川本三郎氏。そんな街歩き歴30年の川本氏が小説で東京の街をご案内。オジサン世代が青春時代を過ごした懐かしい街の風景に、思わず再訪したくなること間違いなしだ。

■新宿・大久保

 新宿の歌舞伎町から大久保周辺がエスニックタウン化し始めたのは、1980年代のこと。そんなアジア化していく新宿の街をもっとも早く描いた小説が、佐々木譲著「新宿のありふれた夜」(KADOKAWA 560円)だ。

 学生運動に破れて以来、隠れるように新宿の街で生きてきた全共闘世代の郷田が、ヤクザと警察に追われる不法滞在のベトナム難民少女を、包囲網が張り巡らされた新宿から逃すために奔走する。

「雑多ゆえに自由さがあった歌舞伎町、湿っぽさが漂う大久保周辺の描写はまさに80年代です。出会いのシーンの風林会館近くのスーパー・エニイは02年に閉店しましたが、大久保周辺には小説の文章のまま、今も昭和30年代を思わせる一角が残っていますよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「言論の自由がない」D.スペクターさん東京五輪狂騒に苦言

  2. 2

    「まだ監督じゃない」発言で騒動に…渦中の中畑清氏を直撃

  3. 3

    沖縄県知事選で“黒歴史”隠し 佐喜真候補にもう一つの疑惑

  4. 4

    ベンチの焦りが選手に伝染 今季巨人のBクラス争いは必然

  5. 5

    データ分析室も機能せず…巨人に“天敵投手”続々の真犯人

  6. 6

    豊漁が一転、不漁に…サンマは北海道地震を知っていたのか

  7. 7

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

  8. 8

    OBも疑心暗鬼 巨人・由伸監督“続投示唆”から急失速のナゾ

  9. 9

    「江戸むらさき」磯山良司さんが実家ラーメン店で働くワケ

  10. 10

    小池都知事の沖縄入り 狙いは二階“大幹事長”に媚び売りか

もっと見る