【ドローン大流行】単なるオモチャの域を脱して宅配から戦争まで使われるドローンとは?

公開日: 更新日:

「ドローンの世紀」井上孝司著

 まずは軍事利用から始まったドローン。軍事研究家の著者によれば、世界中に前線を持つ米軍で戦闘指揮官がなにより求めているのは偵察・監視任務。搭乗員を危険にさらさない無人のドローンはまさにうってつけの存在で、これまで訓練用の標的機が多かったのが一気に偵察への応用が進んだのだそうだ。しかし軍用ドローンは誰にでも飛ばせるわけではない。米空軍のドローン部隊では有人機も飛ばせる資格を持つことが義務化されているという。

 他方、日本ではブームが起きるずっと前からドローン(正しくは無人航空機・UAV)の小型・低騒音ジェットエンジンの開発を新潟県が産官学連携で推進している。まさに副題のとおり「空撮・宅配から武装無人機まで」のドローン時代だ。(中央公論新社 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性