「総理とお遍路」菅直人著

公開日: 更新日:

 1100キロ以上もの道のりを歩き通し、四国八十八カ所を巡る「歩きお遍路」。10年の歳月をかけて結願した元総理が、自らの政治人生を振り返りながらその行脚の日々をつづるエッセー。

 2004年、民主党代表だった氏は、社会保険庁の手違いによる「年金未納」が問題視され、代表を辞任。その責任を感じた妻がくも膜下出血で倒れ、一度人生を見つめ直したいとお遍路に出る決心をする。7月15日、必要最小限の荷物を詰めたリュックだけを背負い徳島に到着した氏は、床屋で頭を丸刈りにし、白装束に着替え、1番札所・霊山寺から歩き始める。長い日は30キロ以上も、ひたすら無心に歩き続ける中で、感じたこと、出会った人々との思い出をつづる。(KADOKAWA 820円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑