変わりダネ芸術本特集

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 百聞は一見にしかず。現代写実作家の先駆けといえる森本草介の「横になるポーズ」や、小尾修の「遠い記憶」などの裸婦画を、何も知らずに見たならば、そのあまりのリアルさにまずは写真と思ってしまうに違いない。それが油彩などを用いて描かれた絵画だということを念頭に改めて眺めると、女性の肌の質感はもちろん、彼女たちが身にまとう布の陰影、そして、背景となる木の板の描写まで、作品が放つ存在感に圧倒される。

 それは、風景や動物、静物を主題にした作品も同様で、その存在感こそが、時には数年、数十年の時間を費やされ、作家によって「過去の記憶も含まれた現在」が丹念に描き込まれる写実絵画と、一瞬を切り取る写真的なリアリズムの違いともいえる。

 各作品と共にそれぞれの作家の作品に対する思いや創作哲学も紹介。歴史的な写実絵画とはまた一味違うこの現代の写実絵画、まったく新しいジャンルとしてアートシーンに確かなる足場を築いていく予感がする。

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