「戦う民意」翁長雄志著

公開日: 更新日:

 辺野古基地移設問題で沖縄は政府と対立している。政府は沖縄に海兵隊が駐留することが中国に対する抑止力になると主張するが、アメリカは海兵隊のグアム移転を考えていて、沖縄でなくてもかまわないことになる。海兵隊の沖縄駐留を望んでいるのはむしろ日本政府だ。他の自治体に基地を置くより沖縄に置いたほうが容易だからである。石破茂は、米軍の代わりに自衛隊で構成する海兵隊を置くというが、沖縄県民は基地そのものをなくしたいのだ。沖縄県民の民意を無視した中央集権的手法がまかり通ることは、日本の民主主義の危機である。

〈行動する知事〉がすべての国民に鋭い問いを突き付ける。(KADOKAWA 1400円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋