「少数株主」牛島信著

公開日: 更新日:

 ある日、永田町に事務所を構える弁護士・大木忠のもとに、高校時代の友人・高野敬夫が相談があるといってやってきた。

 高野は、ゴルフ場やビルなど多くの不動産を持ち、その上がりで暮らしているのだが、そんな彼の資金力を見込んで、同族会社の非上場株を買ってくれという話があるのだという。非上場株をうっかり相続したことから予想外の多額の相続税が発生した案件を知っていた大木は、高野にその危険性を忠告し、その売買自体が成立しない可能性も説明した。しかし高野は、母親が困っていたときに助けてくれたその依頼者を見捨てることができず、あるアイデアを実行するのだが……。

 著者は、多くのM&Aやコーポレートガバナンスを手がけて「M&Aの守護神」とも呼ばれている弁護士。同族会社の少数株主が、裁判を通じて何十億円という金をつかみ取る現場にいた経験から、非上場の同族会社のコーポレートガバナンス問題に光を当てた本書を描いたという。現場の体験がベースになっているだけあって、特に親族から相続した非上場株所持者には、リスク面の説明も含めて必見の内容となっている。

(幻冬舎 1600円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    主演映画が大コケ…高橋一生は「東京独身男子」で見納めか

  2. 2

    博多大吉とデート報道 赤江珠緒が気を揉む"あの男"の存在

  3. 3

    好調"月9"を牽引 本田翼が放つ強烈オーラと現場での気配り

  4. 4

    帰化決意の白鵬が狙う理事長の座 相撲界を待つ暗黒時代

  5. 5

    役者はセリフが命…山P「インハンド」にブーイングのワケ

  6. 6

    女子高生のスカート丈は景気とリンク 令和は長いor短い?

  7. 7

    安倍首相に怯える公明 増税延期解散なら小選挙区壊滅危機

  8. 8

    主演「特捜9」が初回首位 V6井ノ原快彦が支持されるワケ

  9. 9

    モデルMALIA.はバツ4に…結婚・離婚を繰り返す人の共通項

  10. 10

    専門家が分析「亀と山P」春ドラマ対決の“勝者”はどっち?

もっと見る