「薬物依存症」松本俊彦著

公開日: 更新日:

 薬物依存症には「ダメ人間」や「意志が弱い」などネガティブなイメージを抱きがちだが、人が薬物に手を出すのは多くの場合、「つながり」を得るためだという。薬物を使うことによって集団から仲間と見なされたり、大切な人との絆が深まったり、その一時的な効果によって苦手な人づきあいが可能になり、「つながり」を手に入れる。

 しかし、依存性があるため、結果的につながりを破壊してしまう。薬物依存症とは孤立している人が「つながり」を求めた結果、かえって孤立を深めてしまう「孤立の病」だと著者は言う。

 薬物依存症への世の中の誤解を解き、最新の治療法や回復支援の取り組みなどを紹介しながら、医療や社会はどのように向き合うべきかを考察。

(筑摩書房 980円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山下智久が来月にも活動再開…怪しくなってきた海外の仕事

  2. 2

    松岡茉優 初主演「カネ恋」好発進も気の毒な“3つのハンデ”

  3. 3

    静かに確実に忍び寄る…「1999年 ITバブル崩壊」の再来

  4. 4

    宮内義彦のオリックスは「実は何か」が問われている

  5. 5

    阪神には行きたくない 糸井2世も敬遠する球団の構造的欠陥

  6. 6

    藤原紀香の評価に変化…夫・片岡愛之助の躍進が追い風に

  7. 7

    芦名星さん突然の訃報に…“破局”の憶測と質素な暮らしぶり

  8. 8

    巨人FA補強に浮上する「第3の男」 菅野メジャー流出濃厚で

  9. 9

    芦名星さん、三浦春馬さん…俳優を追い込む韓国との類似点

  10. 10

    ドラ1候補・明石商中森の母が明かす プロ志望表明の舞台裏

もっと見る