「女と男の絶妙な話。」伊集院静著

公開日: 更新日:

 50年来の旧友が「結婚はいいものだ。お前も早くいい人を見つけろ」と言い続けてきたのに、その旧友から「妻かわりました」とはがきが。3人の子をなした妻と別れて外国人女性と再婚したという。

 自分は独身だが、結婚を目指すべきか、という質問が来た。伊集院も後輩に結婚を勧めるが、それは、自分がつらい思いをしているから、後輩にもその辛苦を経験させたいからだ。

 小学5年生の息子にうまい読書感想文を書かせるコツを尋ねる質問には、こう回答した。読書というのは、一冊の書物に出合った瞬間から、何も知らない子どもが書物の海に航海に出るということだ。息子が素晴らしい航海をできる書物を与えよと。「週刊文春」の人気連載の傑作選。

 (文藝春秋 1000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情