「志らくの 食べまくら」立川志らく著

公開日: 更新日:

 師匠の立川談志は日本の貧しくたくましかった時代を感じるので、発展途上国が好きだった。だから、現地の「こんなの食えるのか?」というものでもガツガツ食べた。だが、志らくは偏食で、ハワイに行ってもざるそばを食べるくらいだ。

 ニューヨークに行ったとき、かみさんが、せっかくだから地元の人が行く店に入りたいと言う。よそのテーブルでおっちゃんが食べている皿を指さして注文。想像を絶するまずさだった。

 かみさんが体を張って食べて、体裁を保ってくれた。世の中にはこんなにも食べられないものがあると、食の奥深さを痛感した。他に、腹に一物ある蛭子能収がおごってくれた串焼きなど、食の話題30席。

(双葉社 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも