「志らくの 食べまくら」立川志らく著

公開日: 更新日:

 師匠の立川談志は日本の貧しくたくましかった時代を感じるので、発展途上国が好きだった。だから、現地の「こんなの食えるのか?」というものでもガツガツ食べた。だが、志らくは偏食で、ハワイに行ってもざるそばを食べるくらいだ。

 ニューヨークに行ったとき、かみさんが、せっかくだから地元の人が行く店に入りたいと言う。よそのテーブルでおっちゃんが食べている皿を指さして注文。想像を絶するまずさだった。

 かみさんが体を張って食べて、体裁を保ってくれた。世の中にはこんなにも食べられないものがあると、食の奥深さを痛感した。他に、腹に一物ある蛭子能収がおごってくれた串焼きなど、食の話題30席。

(双葉社 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束