「ルポ 技能実習生」澤田晃宏著

公開日: 更新日:

 海外から「奴隷制度」などと批判される日本の「技能実習制度」の実態に迫るルポルタージュ。

 技能実習の在留資格で滞在する外国人は、約41万人。この5年で2倍以上に増えている。以前は中国人が多かったが、現在は半数以上がベトナム人だという。ベトナムに赴いた著者は、地方の貧しい農家出身の青年たちが、日本の技能実習制度で階層を逆転するチャンスを得ていることを目の当たりにする。

 一方で、悪徳ブローカーの餌食になったり、来日後に失踪する実習生も多い。実は一口に実習生といっても国によって送り出しの仕組みが異なるのだ。

 本書ではベトナム人実習生とその送り出し機関、そして日本側の監理団体などを取材し、その複雑な制度の裏表、そして外国人労働者の現実を追う。

(筑摩書房 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  4. 4

    高市政権が抱える統一教会“爆弾”の破壊力 文春入手の3200ページ内部文書には自民議員ズラリ

  5. 5

    前橋市長選で予想外バトルに…小川晶前市長を山本一太群馬県知事がブログでネチネチ陰湿攻撃のナゼ

  1. 6

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網

  2. 7

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  3. 8

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  4. 9

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 10

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」