「家族会議」勝目梓著

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 65歳の信次は、脳出血で半身不随の妻・直子を介護する日々。30年前に買った自宅はどこも狭くて車椅子が使えず、トイレも風呂もすべて信次が担う。食事の支度だけは苦手で、自分でも食べられたものではない。

 見かねて直子の3歳下の妹・好子が郷里から上京。同居して食事の世話をしてくれるようになった。好子は1年前に夫を亡くし、今は独り身だった。それまでは時折、入浴の際に直子が口と手で信次の性欲を発散させてくれていたが、好子が同居し始めてからはそれもなくなった。そんなある夜、信次は直子からあることを提案され動揺する。(「姉妹」)

 その他、正月に帰省した息子が突然、同性愛者であることをカミングアウトする表題作など、さまざまな家族や男女の関係を描く短編集。

(徳間書店 792円)

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