「ミャンマー政変」北川成史著

公開日: 更新日:

 今年2月1日未明、ミャンマーで国軍によるクーデターが発生。いまだにアウン・サン・スー・チー国家顧問をはじめ、与党「国民民主連盟(NLD)」の幹部らの拘束は続き、抵抗する国民が殺されるなど、予断を許さない状態が続いている。発端は、昨年秋に行われた総選挙の結果だ。予想に反してNLDが圧勝。国軍は選挙の不正を主張していた。民主化に舵を切り、豊富な資源を有し、発展が期待されていた同国の政変は世界に衝撃を与えた。

 民政移管後も力を維持していた国軍が、なぜ今、クーデターを起こしたのか、現地での取材を踏まえ分析するリポート。

 植民地支配の時代からの歴史を踏まえ、国軍とスー・チー、NLD、そして少数民族とのもつれた関係をひもとき、クーデターの深層に迫る。

(筑摩書房 924円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 2

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ

  3. 3

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  4. 4

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  5. 5

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  4. 9

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  5. 10

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も