「サンタクロースの贈物」新保博久編

公開日: 更新日:

 クリスマスの2日後、ワトスンがホームズを訪ねると、古い山高帽を見せられる。帽子は傷痍軍人組合員のピータースンが持ってきたものだと言う。クリスマスの早朝、彼はガチョウを担いで千鳥足で歩く男が暴漢に襲われるのを目撃。助けに入ろうとした彼の姿に驚き、男も暴漢も逃げ出し、後に残ったのがガチョウと帽子だったそうだ。

 ホームズは、ピータースンから持ち主を突き止めてほしいと言われ、帽子を調べていたところだという。ホームズが、帽子から判明したことを語っていると、当のピータースンが駆け込んできた。持ち帰ったガチョウの腹から大きな宝石が出てきたという。(コナン・ドイル作「青いガーネット」)

 クリスマスを小道具にした国内外のミステリー13編を収録した作品集。

(河出書房新社 1089円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン