著者のコラム一覧
楡周平作家

1957年、岩手県出身。慶応義塾大学大学院修了。米国企業在職中の1996年に発表した「Cの福音」がベストセラーに。翌年から作家業に専念。著書に「プラチナタウン」「ヘルメースの審判」「サリエルの命題」など多数。

(20)漁師になったのは自然の成り行き

公開日: 更新日:
イラスト・遠藤拓人

〈3〉

 十年一昔とはいうものの、それ以上の時が経っても、東北沿岸部を襲った大津波の痕跡は色濃く残っている。

 例えば年月を感じさせない防波堤のコンクリートの質感、なによりも雑草が生い茂るままになっている海沿いの土地は、かつてそこで多くの人たちが暮らしていた証しであり… 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,174文字/全文1,315文字)

【連載】ラストエンペラー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで