「不倫と正義」中野信子、三浦瑠麗著

公開日: 更新日:

 脳科学者と国際政治学者が不倫をテーマに語り合った対談集。

 2020年のとある調査によると、セックス経験者のうち、現在パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしている割合は、男性4割以上、女性3割以上。不倫は、昔と異なり違法行為ではない。

 中野氏は、これほど多くの人が不倫をしているのに、なぜ有名人の不倫は社会的地位を失うまで叩かれるのかと疑問を呈する。オリンピアンの不倫報道などを例に、世間の反応の激しさを指摘。実は脳の形質によって人間の性的行動は、1人のパートナーといるのが心地よい人と、たくさんの人と浅く薄く関係を結ぶのが心地よい人の2パターンに自然に分かれるという。

 恋愛や結婚制度など、不倫を切り口に縦横に語り尽くす。

(新潮社 924円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景