「昆虫学者、奇跡の図鑑を作る」丸山宗利著

公開日: 更新日:

 著者は多くの昆虫図鑑の監修に携わってきた昆虫学者。中でも今年刊行された「学研の図鑑LIVE 昆虫 新版」は企画から参加。これまでにない2800種以上の昆虫を網羅し、何よりも「すべての昆虫を生きた姿の写真で掲載する」ことにこだわった渾身(こんしん)の一冊だ。今までにないその図鑑が出来上がるまでを振り返ったドキュメントである。

 多くの情報を伝えるには、生きた昆虫の写真であればなんでもいいわけではなく、白い背景で撮影する「白バック」という方法が最適。となるとほとんどの写真を新しく撮り下ろさなければならないが、与えられた時間はわずか1年。撮影・執筆者への依頼にはじまり、昆虫の採集と撮影の実際、そして地獄の編集・校正作業まで奇跡の図鑑ができるまでの全記録。

(幻冬舎 1320円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 2

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  3. 3

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  4. 4

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  5. 5

    “過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

  1. 6

    酒豪は危険…遠野なぎこが医学教授に指摘された意外な病名

  2. 7

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  5. 10

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去