「金剛の塔」木下昌輝著

公開日: 更新日:

 大手ハウスメーカーの設計士だった悠は、激務に耐えられず退社して大阪に帰郷。幼い頃によく通った四天王寺の五重塔は、今はコンクリート製だが、百済から渡来した金剛重光によって建てられ、兵火雷火によって7度も破壊されながら、そのたびに蘇った宝塔だ。 その境内で悠は、かつてよく遊んでもらった堂宮(寺社)の大工・崇史と再会する。悠が建築を志したのは堂宮の職人たちに憧れたからであった。崇史は、四天王寺で金剛の時代から1400年続く大工集団、魂剛組の棟梁の一人になっていた。悠は崇史に誘われ魂剛組で見習いとして働き始める。

 現代から安土桃山、平安、江戸、そして聖徳太子の御世と時代を行き来しながら宝塔を支える「心柱構造」の誕生と継承を描く長編時代小説。 (徳間書店 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 3

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  4. 4

    鈴木紗理奈以外にもいた…あのちゃんが過去に口にしていた“キライな芸能人”の実名

  5. 5

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  1. 6

    日本ハムがソフトBに8戦全敗の悲惨…崩壊投手陣が口にする「伏見寅威ロス」

  2. 7

    元サッカー日本代表・大津祐樹さんはビジネスでも成功 年商300億円の高級腕時計会社の社長に

  3. 8

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  4. 9

    DeNAビシエド電撃引退のウラとフロント批判殺到の必然《もうハマスタに行こうとは思わない》

  5. 10

    文科省「教育の政治的中立性」で波紋…なぜ森友学園がセーフで、同志社国際がアウトなのか?