「人体大全」ビル・ブライソン著 桐谷知未訳

公開日: 更新日:

「人体大全」ビル・ブライソン著 桐谷知未訳

 ヒトを構成する元素は全部で59種。水素や炭素など、必要な量はおよそ15万ドルほどで手に入るが、どれほど苦心してその材料を組み立てようが、ゼロからヒトを作ることはできない。

 1日に1万4000回ものまばたきをしたり、1秒ほどの間に100万個の赤血球を作るなど、ヒトの体では10の10乗はおろか、30乗や63乗など想像を絶する膨大な数の仕事が本人の気づかないうちに行われている。

「ヒトはいつから無毛になったのか。なぜ数カ所にだけ目立つ毛を維持したのか」「なぜ猛烈な消化液が、自身の消化管の内側を溶かしてしまわないのか」など、人体への疑問を一つ一つ掘り下げながら、ヒトの体の中でどのようなことが行われているのかを解説した面白医学エンタメ。

(新潮社 1375円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ