「『“右翼”雑誌』の舞台裏」梶原麻衣子著

公開日: 更新日:

「『“右翼”雑誌』の舞台裏」梶原麻衣子著

 2004年、「週刊文春」の編集長だった花田紀凱氏が創刊した月刊誌「WiLL」は、当初、3号で廃刊になると思われていたが、4号目の特集「朝日新聞を裁く!」が大当たりして部数を公称10万部まで伸ばす。WiLLはその後分裂し、花田氏は新たに「Hanada」を創刊。いずれも第2次安倍政権時には応援団の役割を果たし、日本社会を代表する保守系雑誌として読者を獲得した。

 花田氏のもとで2018年まで双方の雑誌の編集に携わってきた編集者が、雑誌がどのように作られたのか、当時の編集部の様子や、それを取り巻く保守のあり方、そして読者との関係など、その舞台裏を明かしながら、日本の言論界に与えた影響について考察したノンフィクション。 (星海社 1375円)




最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」