「田沼意次 汚名を着せられた改革者」安藤優一郎著

公開日: 更新日:

「田沼意次 汚名を着せられた改革者」安藤優一郎著

 田沼意次が江戸幕府の老中として幕政を主導した時期は、賄賂が横行し政治が腐敗したというのが定説。

 しかし、実際は田沼は、自由な発想で幕政に臨み、商人の知恵や経済力を活用することでそれまでにない政策を次々と実行。一連の政策で税収は増加し、財政難を克服する兆しも見え始めていたが、そんな幕府の政治スタンスに利権を見いだした商人が裏で暗躍して政治腐敗が進行。

 田沼は対抗する政治勢力によって賄賂政治家のレッテルを貼られ失脚したが、その政策や新規事業は現代にも通じる先駆的なもので、彼は閉塞した社会状況を打破するために悪戦苦闘した改革政治家だったと著者は言う。

 そんな改革政治家としての田沼の功績に着目して、その生涯を振り返る歴史ノンフィクション。 (日経BPマーケティング 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「超ド級国民的アイドル」の熱愛はSnow Manの宮舘涼太!「めめじゃなかった…」ファンの悲喜こもごも

  2. 2

    “言い訳番長”高市首相の呆れた支離滅裂ぶり 1000万円カタログギフト配布で「政党支部の認識」を都合よく使い分け

  3. 3

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  4. 4

    【ザ・ベストテン】に沢田研二が出られなかった日は桑田佳祐が出てきた日

  5. 5

    「ウルトラセブン」アマギ隊員古谷敏さんは82歳「人生、今が一番、充実していますね」

  1. 6

    【ヤクルト】故障ラッシュで離脱13名、池山監督も球団も「若手を育てるしかない」と覚悟を決めた

  2. 7

    高市外交は「二重苦」の真っただ中…チャイナリスクとトランプ関税問題で削がれる日本の国益

  3. 8

    フィギュアりくりゅうペアらに新たな試練 ロシア製“鉄の女”が目論む2030年仏アルプス五輪の大逆襲

  4. 9

    大谷翔平が名古屋に上陸! 愛知県警大動員の“超厳戒態勢”でWBC狂騒曲が始まった

  5. 10

    MEGUMIは令和ロマンくるまと熱愛発覚&ネトフリ独占の快挙なのに…独身を嘆く元夫・降谷建志のダメ男ぶり