魚住りえ 局アナから経営者&講師転身で見えた“違う風景”
OLやビジネスパーソン向けの話し方スクールを開講してから4度目の夏を迎える元日本テレビアナウンサーの魚住りえ(44)。“ヒヨッコ”経営者&講師として大忙しの日々を送る生活を選んだのは“ある決意”からだった。
「退路を断つではないですが、何かを代償に差し出さないと新しいものは得られないし、成功できない。その何かは人によって違うし、明確には分かりませんが、私の場合は、15年以上、携わってきたテレビの仕事を一時的に横に置くことに決めました。副業とかではなく、きちんと本腰を入れて向き合いたかったんです」
■もっと身近なところで人の役に立ちたい
04年に10年間勤めた日テレを退社後、大手芸能事務所に所属。フリーとして活動の場を広げていたが、4年前の12年2月、スクールの開講に合わせて事務所から独立、個人事務所を本格的に始動させた。
「ちょうど39歳の時、人生80年と考えると折り返し地点に差し掛かるタイミングで、これまでとは違う景色を見たいと思ったんです。社会に出てからマスコミに携わる仕事をしてきて、画面の向こう側ではなく、もっと身近なところで人の役に立ちたい。生身の人たちと触れ合う場所で自分が貢献できることはなんだろうなって考えたんです」