20%割れ 朝ドラ「べっぴんさん」を襲う「とと姉」後遺症
女優の芳根京子(19)がヒロインを務めるNHKの朝ドラ「べっぴんさん」が少し心配な船出だ。第1話の視聴率は21.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と上々の滑り出しだったが、第5話になって18.3%と初めて20%を割り込むと、その後の第6話(18.7%)、第7話(18.7%)も伸び悩んでいる。
物語は昭和の大阪、神戸が舞台。芳根は戦後の焼け跡の中で、子供服づくりに邁進するヒロイン・坂東すみれ役を演じている。第1~5話は幼少期の話で、芳根が本格的に出演するのは第6話からだった。コラムニストの桧山珠美氏が言う。
「前作『とと姉ちゃん』は高視聴率を記録しましたが、ヒロインの高畑充希がなかなか年を取らないなど、内容的には不満足な要素が多かった。それを我慢して見ていた視聴者も多く、今回は“朝ドラ断ち”した人もいたのではないか。また、物語も洋裁店を舞台にした11年の『カーネーション』に似ていて、“モノ作り”の世界に飽きている人もいるかもしれません」
朝ドラの視聴率が20%台を割り込むのは、実に昨年8月以来。「とと姉ちゃん」の平均視聴率は22.9%と歴代3位で、20%を割り込んだのは全156話中、わずか2話のみ。その後を引き継いだ「べっぴんさん」制作陣への“プレッシャー”は相当なものだったに違いない。