出版社と吉本がコラボ 「文藝芸人」で狙う“第2の又吉”
文芸春秋と吉本の芸人がコラボした文芸誌「文藝芸人」の発売記念会見が16日、都内で行われた。
会見には藤本敏史(46)、徳井健太(36)、箕輪はるか(37)らが出席。藤本は「今日、(芥川賞作家の)又吉が来なかったことをおわびします」と語っていたが、同誌には総勢152人の芸人が参加。小説、エッセー、評論などのジャンルで健筆を振るっている。もちろん、出版社側の狙いは第2の又吉の発掘だろう。ある文芸担当編集者はこういう。
「いつの時代でも才能ある人材はお金と人気があるジャンルに集中します。今の時代ならそれはお笑い界。吉本だけでも6000人以上の所属タレントがいて、さらに養成所に通う生徒の数の多さを見れば、圧倒的な量が相応の質を担保している。その中でもテレビの最前線で活躍する芸人さんのポテンシャルは計り知れないものがある。あとは編集者がどう才能を引き出すかです」
口先だけでなく筆で読者をうならせる作家センセイが出現するのか楽しみである。