(4)31歳の女性は「甘えなおし」療法で摂食障害を克服した

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 前回、10年間、摂食障害に悩んでいた女性の克服例を紹介しました。今回も、小野幸子・さち臨床心理研究所所長の症例から、同様の経験をした女性の例を紹介します。

 Bさんは大学を卒業し、教師をしていた21歳の時、ダイエットをきっかけに摂食障害を発症しました。数カ所の医療機関で通院や入退院を繰り返してきましたが治らず、小野所長の元で回復し、社会復帰を果たしました。

 Bさんがさち臨床心理研究所にやってきたのは31歳の時。発症から10年が経過し、当時の体重はわずか30キロ、入院治療が必要なほど衰弱していました。Bさんの場合も、母親との関係に問題がありました。

「母親は情緒応答性(子どもの感情を読み取り、適切に対応すること)に欠けていました。娘に対しては、過保護、過干渉で、娘の気持ちを理解し、受け入れることが苦手で、抱きしめるなどのスキンシップもしてこなかったのです」(小野所長)

 そこで試みたのが、再養育療法などの心理療法でした。再養育療法とは乳幼児期の母子の密接な触れ合いを再現するもので、親子の関係をつくりなおし、一から自我を育てるといった治療法で、わかりやすく言うと「甘えなおし」です。

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