鶴瓶さんが「兄さん、ちょっと出させて」と突然やってきて

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 しのぶ亭が出来て喜んでいるのは好楽の弟子たちである。落語協会や落語芸術協会のように寄席に出られない彼らにとって、道場のような拠点があるのはありがたいことだ。

「しのぶ亭をつくる前は、好太郎、兼好、好の助と弟子が3人しかいなかったのに、オープンしてわずか5年の間に、直弟子と孫弟子、せがれの王楽(元先代円楽門下)を合わせると15人に増えました。寄席があることで弟子が取りやすくなったとも言えます。中でも一番利用しているのは王楽なんじゃないですか。しょっちゅう勉強会を開いてネタ下ろしをしてる。所帯を持ったので同居はしてませんが、実家で会が開けるんですからいいですよね」

 王楽の話になると好楽は父親の顔になる。王楽が先代円楽の弟子になった経緯は後でくわしく話してもらうが、若手の有望株として業界で注目されている。仕事は順調だし、仲間と家族に恵まれて何不足ない暮らしだが、ここに至るまでは何度も挫折を繰り返している。好楽の落語家人生は決して順風満帆ではなかった。 (つづく)

▽さんゆうてい・こうらく 1946年、東京生まれ。66年、8代目林家正蔵に入門。林家久蔵を名乗る。71年、二つ目昇進。81年、真打ち昇進。82年、三遊亭円楽の門下に移り、三遊亭好楽となる。現在は円楽一門会会長。今月23日、3番弟子の三遊亭好の助の真打ち披露公演が有楽町よみうりホールで開催。

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