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碓井広義
著者のコラム一覧
碓井広義上智大学教授(メディア文化論)

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授を経て現在、上智大学文学部新聞学科教授。専門は放送を軸としたメディア文化論。著書に「テレビの教科書」ほか。

ドラマ「バカボンのパパ」は大人が楽しめるホームドラマ

 漫画「おそ松くん」「もーれつア太郎」「天才バカボン」などで知られる赤塚不二夫。没後10年というタイミングでの放送が、土曜ドラマ「バカボンのパパよりバカなパパ」(全5回)である。

 原作は赤塚の一人娘、赤塚りえ子が8年前に出版した同名エッセーだ。先週の第1話では売れっ子・赤塚不二夫(玉山鉄二)のもーれつな仕事ぶりと遊びっぷり、最初の妻・登茂子(長谷川京子)との結婚と離婚、そして2番目の妻・眞知子(比嘉愛未)との出会いと再婚などが描かれていた。

 赤塚は離婚した後も先妻とは友だちのような関係で、なんと再婚の記者会見には新妻だけでなく、登茂子と娘・りえ子(森川葵)も同席。その後も登茂子やその再婚相手と家族ぐるみの付き合いが続いていく。

 だが、いかなる天才も娘にとっては父親である。大好きなパパなのに、家庭という枠に収まり切らない困ったパパを見つめる、りえ子の心境は複雑だ。そのあたり、森川は繊細な演技できっちりと表現していてうまい。

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