女優・銀粉蝶さん「テレビに出たのは娘が生まれたため」

公開日: 更新日:

その後の糧となった新劇人との交流

 テレビや映画の仕事が増えるにつれ、舞台の方でも若い頃は考えられなかった先輩たちとの出会いがありました。アンダーグラウンド界隈にいた私には無縁だった新劇の方々――演出家の木村光一さんや栗山民也さん、俳優では渡辺美佐子さんや三田和代さんたちとの舞台は刺激的で、その後の大きな財産となりました。今思えば娘の誕生が人生の転機となったんですね。

 もう無理のきかない年なんだから舞台はほどほどに、と心配してくれる人は、唐組や野田秀樹さんの舞台に喜々として出ている私に呆れてるみたい。10代で体に刷り込まれた舞台への思いはいつまでも消えないんですね。

 今回の舞台「美しく青く」も向井理さんや田中麗奈さんといった若々しい感覚の俳優と組めるのでとっても楽しみです。

(取材・文=演劇ジャーナリスト・山田勝仁)

◇「美しく青く」(作・演出=赤堀雅秋)は7月11~28日、渋谷・Bunkamuraシアターコクーン。8月1~3日、大阪・森ノ宮ピロティホール。向井、田中のほかに秋山菜津子、平田満ら出演。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー