R-1優勝ゆりやんの強み 天性の発想力、やり切る意地と度胸

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「吉本のNSCを首席で卒業したほどの実力のある人なので、本人にとってはまさに悲願。意地を見せたという感じでした。今回、18回目を迎えたR-1ですが、リニューアルして“芸歴10年”という出場資格が付け加えられ、司会も審査員も代わったことで、全体的に目新しさが際立った大会となりました」

■「太っているから面白いだけ」を一蹴

 確かに芸歴わずか2年の高田ぽる子(22)らの新星が決勝戦に残った中、ゆりやんは、いつも通り独特の世界観を見せつけていた。ファーストステージは、オフィスで観葉植物やハンガーラック、ロッカーの気持ちになりきってボケを演じ、それに「ちゃうねん」とツッコミ続けるネタ。ファイナルステージは本人のキャラで、38キロのダイエットに成功してインタビューを受けるが、インタビュアーに対して内心感じている本音を誇張してみせるネタだった。

「芸人が1本でも得意なパターンのネタが見つかったらすごいと言われる中、ゆりやんさんはパターンが一定ではなく、毎回違うパターンのネタをどんどん発明していくんです。1本目と2本目も全く違いますよね。まさに変幻自在でプロをもうならせる。この発想の豊かさは天性のものだと思います。それとそれをやりきる度胸というか、押し通す気持ちの強さもすごい。見ているほうもどんどん巻き込まれて笑ってしまうんです」(前出の遠田氏)

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