島田洋七さん語る「再びB&Bを組んで相方の洋八と舞台に」

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 テレビにしても漫才のネタ番組は少ないやん。あったとしても出演しているのは若手ばかりで、ネタの時間もせいぜい5分くらい。

 俺らの漫才は40分くらいやるんよ。ほとんど稽古せえへんねんでな。普通は漫才の稽古するやろと言われたこともあるんやけど、わしらはアドリブやねん。舞台に上がる前に「今日は野球の話しようか」って、舞台上でアドリブで漫才するんよ。コロナがはやる前に洋八と漫才した時も、持ち時間が20分やったんやけど、嘘かまことかわからない漫才を35分くらいやったしな。漫才は2人の人生と技術やねん。

 そう考えると役者さんは偉いな。セリフを覚えて演技もして。歌手も一人で何十曲と覚えなあかんやん。俺はそないセリフや曲を覚えられへん。もしドラマの仕事が来ても、あまり行きたくないんねん。演技するのも似合わんしな。人を笑かすことしか頭にないねん。

■死ぬまでに「これが最後の漫才です」って

 俺は大阪のなんばグランド花月で、やすしきよし(横山やすし・西川きよし)さんや中田カウス・ボタンさん、桂三枝(現・桂文枝)さんをたまたま見るまで、漫才や落語を知らんかったんよ。腕のある売れっ子の人たちはバンバンお客さんにウケるんよ。それを初めて間近で見た時は簡単そうに見えたんよ。それで漫才の世界に入った。漫才ブームでたくさんのレギュラー番組をもたせてもらって、漫才で売れるという夢は達成したんよ。世の中に何千という職業がある中で、たまたま漫才師という仕事を見つけた俺は幸せやね。

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