著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

矢沢永吉は台風下の公演強行で猛批判…思い出す4年前の沢田研二ドタキャン騒動

公開日: 更新日:

 これを聞いて僕が思い出すのは、ジュリーこと沢田研二(74)のこと。4年前にさいたまスーパーアリーナで、午後5時開演予定のコンサートを急きょ4時に中止にした。9000人入るはずの観客が7000人しかおらず、「スカスカの客席でやるのは嫌だ」という理由だった。その際もネットでは「そんな理由でドタキャンしていいのか」「会場に行ったファンに対してひどい」と猛批判が沸き起こった。

 ワイドショーも取材に走ったのだが、僕の知り合いの女性ファンは「ジュリーがやりたくないのなら、やらない方がいい。誰も文句なんか言わないわよ」とサラリと言っていた。ファンの多くは年に何回も公演を見に行くし、客席は顔なじみばかり。「何も知らない若い子が新たにファンになって公演に来てるわけじゃない」と言われて、逆に目からウロコという感じだった。

 矢沢の場合も論理としては同じだろう。ファンは“矢沢信者”が多く、他の人はともかく、自分たちは理解しているという気持ちの方が強い。3年前に矢沢は台風で日比谷野音ライブを中止にした際、ファンのためにリハーサル映像を配信した。ところが、それでも「こんな台風の時にモラルがない」と批判する人がいた。こうなると、理屈もへったくれもなくなる。ネットで意見を述べるのは自由だが、想像だけで批判するのはどこか違うような気もする。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    【速報】髙橋光成がメジャー挑戦へ!ついに西武がゴーサイン、29日オリ戦に米スカウトずらり

  3. 3

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    大接戦パV争いで日本ハムがソフトBに勝つ根拠…カギを握るのはCS進出に必死の楽天とオリ

  1. 6

    佐々木朗希に浮上「9月にもシャットダウン」…ワールドS連覇へ一丸のドジャースで蚊帳の外

  2. 7

    長渕剛に醜聞ハラスメント疑惑ラッシュのウラ…化けの皮が剥がれた“ハダカの王様”の断末魔

  3. 8

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  5. 10

    総裁選前倒し訴え旧安倍派“実名OK”は3人のみ…5人衆も「石破おろし」腰砕けの情けなさ