著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「新・暴れん坊将軍」は痛快なエンタメ時代劇!現代風刺のような物語も見事

公開日: 更新日:

吉宗のお世継ぎ問題をからませ、3人の息子も登場

「新・暴れん坊将軍」だが、白馬に乗り海岸を疾走する吉宗。かつてのオープニングと同じ懐かしのシーンで始まる。さらにおなじみの劇伴と語り……。17年のブランクがぶっ飛んだ。ただ、いくらマツケンが若く見えるとはいえ御年71。さすがに若かりし頃の吉宗はツラかろうと思ったら、描かれているのは吉宗の治世となってから二十有余年を経た江戸で、吉宗のお世継ぎ問題をからませ、3人の息子も登場した。

 嫡男の家重はなにわ男子の西畑大吾。旧ジャニーズとテレ朝の絆も感じつつ、彼の役柄が病により右腕が動かず、顔にこわばりがあってうまく言葉を発することができないというもので、それゆえ、次男の宗武(駒木根葵汰)こそが次期将軍にふさわしいという声が城内にあり……。

 実は家重も商家の三男坊、徳長福太郎の福さんとして町に出ていて新さんと鉢合わせ。福さんはべらんめえ調で、洋剣レイピアを華麗に操り敵をバッサバッサとやっつける荒唐無稽さ。イケメンホスト(!?)に入れ揚げる町娘が出てきて、借金漬けにされて売り飛ばされそうになるというエピソードも。店ではシャンパンタワーならぬ日本酒タワーまで登場した。

 現代でもありそうな問題をさらりと物語に取り入れ、さながら現代風刺のようにもなっているところがお見事。こういう痛快時代劇は最高。これぞ日本の文化だ。

 北島三郎演じるめ組の辰五郎が生瀬勝久だったり、その妻が過去作でお庭番くノ一をやっていた高島礼子だったりとキャストも若返った。

 真田広之が海の向こうで日本の文化を伝えようと頑張ってくれたおかげで海外の日本文化への関心は高い。こんなエンタメ時代劇も大歓迎!

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    伊原陵人の女性トラブル報道と関係が? 阪神の若手有望株を巡る“不可解な塩漬け”

  2. 2

    NHK「のど自慢」見ていて、あの政党の党勢縮小の理由がわかった

  3. 3

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 4

    維新から入閣の中司宏新大臣に案の定「裏金疑惑」…高市内閣は支持率20ポイント暴落もある

  5. 5

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  1. 6

    藤島ジュリー景子もう復活 懲りない真っ暗闇集団「旧ジャニーズ」と、それを許すテレビ局

  2. 7

    『ペイパーバック・ライター』60年前の日本との実力差を感じる凝った機材セッティング

  3. 8

    藤島ジュリー景子氏「復権の宴」と、「死ぬほど悔しい」と今もむせび泣くジャニー喜多川氏性加害被害者の肉声

  4. 9

    水前寺清子(4)気をつけていることといったら、「自分の心と違うことは言わない」ぐらいかな

  5. 10

    結核とは違う感染症「非結核性抗酸菌症」患者が増加…人からうつらないのに感染するのはなぜ?