「あしたのジョー」は講談社内でも、早く読みたいとゲラの奪い合いだった
梶原一騎に「あなたの文章は絵になる」と声を掛けたのも牧野だったと、斎藤貴男が「『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡」(朝日文庫)の中で書いている。
私は、一度だけ、梶原にインタビューしたことがある。赤坂のホテルで待ち合わせ、入った途端、その“異容”に驚いた。彼の隣にいたのは、関東でナンバーワンといわれるヤクザの組長だったが、彼が“好々爺”に見えたほど、梶原のほうがヤクザらしく見えたからであった。
私は、梶原が原作の「巨人の星」、「あしたのジョー」(高森朝雄原作だが、梶原のペンネーム)も好きだったが、「愛と誠」も愛読して泣いた。


















