「あしたのジョー」は講談社内でも、早く読みたいとゲラの奪い合いだった
私のマンガ歴は、「じゃりン子チエ」(はるき悦巳=週刊漫画アクション・双葉社)で終わっている。「ONE PIECE」も「鬼滅の刃」も読んだことはない。
私の若い頃は、マンガはジャーナリズムではない、小説のほうが高尚だという雰囲気が強かった。入社希望の学生も、「入社したら『群像』をやりたい」というのが多かった時代であった。「群像」編集部には5、6人の編集者しかいないのに。
飲む場所も、我々とマンガ編集者とでは違っていた。銀座のバーでも、我々が入っていくと、マンガ編集者やマンガ家たちは店を出ていった。梶原一騎だけは違っていたが。
当時から、マンガ家グループは講談社と小学館・集英社とに明確に分かれていて、お互いの領域は侵さないという「不文律」があった。


















