突発性難聴の8割が完治 画期的な「音楽聴くだけ」新療法

公開日: 更新日:

 これまで、突発性難聴を発症すると、「音楽など聞かずとにかく安静に」と言われてきた。しかし、専門家の間では「うるさくない程度の音なら聞いた方がいい」という見識が新たに確立されつつある。

 朝起きたら、片方の耳が聞こえなくなっていた。突然、テレビやラジオの音が聞こえなくなった――。
 急激に聴力が低下する突発性難聴は、前触れなく発症し、原因不明のため、有効な治療法が確立していない。
 しかし最近、新リハビリ法が聴力を取り戻せるとして注目を集めている。自然科学研究機構生理学研究所・岡本秀彦准教授が開発した「病側耳集中音響療法」だ。

 日本の突発性難聴治療の主流は、ステロイド療法だ。しかし、その有効性ははっきりと証明されていなかった。

「ステロイド療法は有効ではないという海外の研究結果もあります。ステロイド療法は血糖値血圧上昇といった副作用が出ることがあり、ごくまれに死亡するケースもあります。そのリスクを冒してまで有効性が疑問視されている治療を行うのではなく、別の方法がないかと考えたのが、病側耳集中音響療法の開発に至ったきっかけです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 2

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 5

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  1. 6

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 8

    「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

  4. 9

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 10

    公然わいせつ容疑で逮捕→釈放も“連帯責任”…Aぇ! group草間リチャード敬太の芸能界復帰はイバラの道