猛暑で体のアチコチが脱水…胃腸の「熱中症」にも要注意

公開日: 更新日:

 梅雨が明けてから連日、猛暑が続いている。熱中症対策が盛んにアナウンスされているが、「胃腸」にも注意が必要だ。
 大量の汗をかく夏は、脱水傾向が強くなる。熱中症の原因にもなるが、胃腸にもダメージを与える。
 実際、暑くなってくると「虚血性腸炎」の患者が増えるという。

 脱水状態になると、血液の量が減って血の巡りが悪くなり、胃腸への血流も減る。腹部を流れている上腸間膜動脈と下腸間膜動脈が分岐している箇所はもともと血の巡りが悪く、脱水によってさらに血流が悪化すると、そこに位置する下行結腸からS状結腸にかけての部位に炎症を起こしたり、潰瘍ができてしまう。これが、虚血性腸炎だ。

 日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)はこう解説する。
「脱水状態になりやすい夜間に発症するケースが多く、下行結腸やS状結腸がある左側腹部に激痛が走り、血便や下痢を起こします。昔は動脈硬化が進んでいる高齢者に多かった病気ですが、最近は40代以下の若い人にも増えています。先日も夜中に虚血性腸炎を発症した患者さんが運ばれてきました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃