病院再編で笑う職種は?

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 政府案によると、2025年までに病院は高度急性期病院、一般急性期病院、亜急性期病院、長期療養病院の4種類に再編されます。

 また高齢患者の多くが、自宅や施設で在宅医療を受けるようになります。それによって医療職の間でも勝ち組と負け組がはっきりと分かれてきます。

 医師を除けば、もっとも重宝がられるのは看護師です。いまでも医療現場は看護師不足で引く手あまたですが、病院間の獲得競争がさらに激しさを増す勢いなのです。なぜなら高度急性期病院や一般急性期病院として生き残るためには、病床数に対していままで以上の看護師を雇うことが求められているからです。

 それだけでなく今後の在宅医療の中核を担う職種として期待されています。

 看護師がやっていい医療行為の範囲も増やす方向にあります。独立して訪問看護ステーションを立ち上げる人が増えてくるでしょう。看護師は開業できる職種に変わっていくのです。

 リハビリを担当する理学療法士や言語聴覚士、作業療法士なども勝ち組です。亜急性期病院はリハビリを専門に行う病院ですが、そちらの需要が今後も増え続けます。また訪問看護師に同行して、在宅患者のリハビリを行う仕事も増えるはずです。

 相変わらず医療資格の大学が人気ですが、こうした動きを理解しつつ、目指す職種を決めなければいけません。

▽長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)

【連載】健康医療データの読み方

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