ネットでインフルエンザの流行を知る

公開日: 更新日:

 いよいよ年末。毎年のことながら、インフルエンザのシーズンに突入です。

 ところで、インターネットの検索エンジン、グーグルの「インフルトレンド」をご存じですか。

 グーグルが提供する、世界のインフルエンザの流行を予測するサイトです。

 グーグルには世界中から、毎日何十億という検索が舞い込みます。検索が行われた時刻、場所、検索ワードなどが、サーバーにビッグデータとして蓄積されるのです。それらを詳細に分析することで、いま世界のどこで、インフルエンザが興味を持たれているかが分かり、そこから流行の範囲や度合いを、正確に予測するという仕掛けです。

 日本では国立感染症研究所が定点観測を行っています。これは、全国約5000カ所の指定医療機関を受診した患者を、1週間ごとに集計するというものです。医師が診断した患者数が集計されるので、その方が正確なように思えます。

 しかし、インフルトレンドの予測は、幅広く現状を把握でき、定点観測よりも速く、かつ正確であることが多いといわれています。ビッグデータの威力です。

 インフルトレンドによれば、今シーズンは昨シーズンより1カ月以上も流行の立ち上がりが早くなっています。過去数年で、最大の流行になるかもしれません。

長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)

【連載】健康医療データの読み方

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状