3月生まれは少ない

公開日: 更新日:

 昨年1年間の出生数は、全国で102万9816人。団塊世代が生まれた1947年の出生数は、267万8792人でした。1日当たりの平均出生数は2821人。

 出生数の季節変動は、死亡数と比べてずっと小さい。それでも、1日当たり数百人の違いが見られます。

 最も少なかった月は3月(2677人)でした。早生まれによる学業の不利が嫌われているからかもしれません。3月生まれと、前年4月生まれの児童は、丸1歳近い年齢差があるにもかかわらず、同じ学年で競わなければなりません。小学校の低学年にとって、無視できないハンディキャップといえます。

 実際、誕生月が小中学校の成績に影響しているという研究が、多数発表されています。それどころか、最終学歴にまで影響が及んでいるという研究もあるほどです。教育学の世界では、こうした現象を「相対年齢効果」と呼んでいます。そのためか、1980年代以降、3月の出生数は他の月より少ない傾向が続いています。

 とはいえ、4月生まれが多いわけでもありません。昨年の1日当たりの出生数が最も多かったのは、9月(3021人)でした。次いで8月(2972人)、7月(2951人)、10月(2925人)の順。夏から秋にかけて生まれる子供が多いのも、最近の30年間ほどずっと続いている傾向です。

長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)

【連載】健康医療データの読み方

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?