米国では毎日44人が死亡…死を招く「痛み止め乱用」

公開日: 更新日:

「病院で処方されるのは麻薬系鎮痛剤が中心で、常用性があり、痛みを鎮めるためというよりも、気分を良くするために使う人が増えているからともいわれています。また、病院に行かず他人の余った処方薬をもらって飲むといった人も多く、トラブルに拍車を掛けているのです」(前出の商社マン)

 その対策のため、麻薬性鎮痛剤の処方を90日間分以内に抑えるようルールを改正するなどしているが、明確な結果は出ていない。

■日本でも鎮痛剤で体調を崩す患者が増える可能性

 日本はどうか。「六号通り診療所」の石原藤樹所長が言う。

「鎮痛剤は麻薬系と非ステロイド系に分かれています。日本では後者の中でも安全性の高い、アセトアミノフェンが主流。そのため、米国ほど被害は出ていません。しかし、少なからぬ健康被害は出ており、注意は必要です」

 50代のある男性は、腰痛のため貼り薬を使用中に風邪をひき、大量の風邪薬を飲んだ後に体調不良となって診療所に駆け込んできたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層