医師もほとんど知らない「がん最先端放射線治療」の実力

公開日: 更新日:

 7センチの乳がんが見つかってコータック治療を受けた55歳の女性患者は、1年3カ月経った今でも画像検査でがんは認められていない。柏原院長は手術抗がん剤が適している患者にはその説明を十分にするが、「それでも手術は嫌だ」と言う患者には、コータック治療という選択肢があることを伝えるという。

【少数個転移がんに対するモグラ叩き療法】

 かつては「がんが大きくなることで転移する」と考えられていた。となると、「転移がんが見つかった=全身に転移がんが散らばっている可能性があり、長期予後が悪い」という考えに至る。しかし、最新の研究で「そうといえないのでは」という考えが出てきた。

「少なくとも転移がんが数個しか見つからないなら、その数個以外は“悪さ”をするまでは時間がかかるとみなし、まずは見つかった転移がんを放射線治療で確実に叩く。そして、次の転移がんが出てくればまた叩く。これが“モグラ叩き療法”と呼ばれている治療です」

 一般的に、原発巣から離れたところへの転移がんはステージ4で、抗がん剤治療となる。放射線治療は生存期間が延びるというエビデンスがないため、日本ではモグラ叩き療法を行う医療機関は少なく、保険適応にならない。しかし、欧米では有効性が高いと考えられ、現在、乳がん、前立腺がん、肺がんで4個までの転移に有効性を確認する臨床試験が実施されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網