治療遅れはQOL直結 頭頚部がん早期発見に5つの必須サイン

公開日: 更新日:

「頭頚部がん」は、脳そのものを除く、鎖骨より上の領域にできるがんのこと。具体的には、鼻、口腔、唾液腺、喉頭、咽頭、聴器、頚部、顔面皮膚などに発生するがんだ。頭頚部の領域は、嚥下、発声、味覚、嗅覚、聴覚、咀嚼、表情など人間の原始的な機能と直結する部位のため、頭頚部がんの治療の遅れは、QOL(生活の質)の低下に直結する。早期発見に結び付けるために知っておくべきことを、頭頚部がん治療の第一人者である上尾中央総合病院頭頚部外科・西嶌渡科長に聞いた。

(1)のどの違和感と痛み

 食事がのどに当たるような感じがある。のみ込めるのだが、のみ込む時に何か違和感を覚える。薬がのどにひっかかりやすい。のみ込んだ時の痛みが耳に伝わる。食べたものが舌に当たると痛みが生じる。

「このような症状が2~3週間続く場合は、口腔がん、中咽頭がん、下咽頭がんなどが疑われます」

(2)声がれ

 カラオケでの歌い過ぎや、風邪をひいた時などの声がれは、短期間に回復する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い